67 東洋医学から診る「膝の痛み」(2)実証
2018.10.23
カテゴリ:はり・きゅう(東洋医学)
67 東洋医学から診る「膝の痛み」(2)実証
前回紹介した虚証が「身体にとって必要な気・血が不足することでおこる」ものだったのに対して実証の膝痛は滞りが起って「部分的に余分な気・血が停滞し、それが気・血の流れを邪魔するために痛みが起こる」もので押さえると痛みが増すのが特徴です。
具体的には
・外傷などにより気・血が滞る
…赤く腫れ、内出血や熱感を伴う
・風毒・熱毒といった邪気により膝の筋肉や関節に機能障害を起こす
…錐で刺すような強い痛みや腫れを伴う脚気やリウマチによるものもある
こういった症状には邪気を取り除き、患部周囲やそこにつながる経絡の通りを良くして気・血の流れをスムーズにする治療によって痛みを取り除いていきます。