⑧ 冬の養生法(1)養腎防寒
2017.01.06
カテゴリ:はり・きゅう(東洋医学)
⑧ 冬の養生法(1)養腎防寒
東洋医学では「肝・心・脾・肺・腎」の5つを五臓と呼びます。「五臓」は西洋医学の「臓器」より広い概念で捉えられ、これらがバランス良く働いて健康が保たれると考えます。このうち「腎」には体内の水分代謝以外に生殖や成長、ホルモン分泌や免疫機能があって「生命力・活力の源」と呼ばれていますが、五臓の中で最も冷えの影響を受けるのが「腎」なのです。寒い冬、皮膚は堅く緊張して汗もかかなくなり、不要な水分の排出を行う腎の負担が大きくなります。「腎」が弱って体力や免疫力が落ち、冷え症・めまい・耳鳴り・脱毛・不眠・肩腰のだるさや痛みが出やすいのもこの季節です。
冷えに注意し、水を多めに飲んで体内の老廃物を排出させ、身体を暖める生姜や「腎」に良いシジミや昆布、黒ゴマを多めにとるなど食事にも気を配ってください。