⑫ 東洋医学の身体の診方(2)虚と実
2017.02.16
カテゴリ:はり・きゅう(東洋医学)
⑫ 東洋医学の身体の診方(2)虚と実
前回説明したように、東洋医学では体内を巡る「気」「血」「水」の量やバランスの乱れが病を引き起こすと考えますが、その状態により以下の2タイプに分けます。
・「虚」… 過労や病気、加齢によって流れる量が不足して身体機能が低下する状態
(倦怠感・抵抗力低下・身体の冷えやシビレ・のぼせやほてり等)
・「実」… ウィルスなど有害物の侵入や、ストレス・偏食による変調、外傷による 組織の損傷などの邪気により流れが滞り、身体機能が阻害される状態
(イライラ・おなかの張り・発熱・強い痛み・むくみや水太り等)
鍼灸は「虚」の症状なら気・血・水の不足を補い、「実」なら有害物や邪気を取り除き気・血・水の流れを整えてクスリに頼らず病気の原因を取り除く治療を行います。