⑲ 東洋医学から診る「腰痛」(2)実証
2017.05.01
カテゴリ:はり・きゅう(東洋医学)
⑲ 東洋医学から診る「腰痛」(2)実証
実証の「腰痛」は「局所の顕著な圧痛・緊張感・運動制限による腰痛」です。
運動や疲労・冷えなどで腰や背中の経絡(気の流れる道)や経筋(経絡が通る所の筋肉)が損傷されて起こる腰痛です。歩けない・寝ていても痛い・エビのように丸くなっていないと辛い … そんな「ぎっくり腰」はこのタイプの代表例です。
前回紹介した「寒邪や湿邪による腰痛」もそうですが、実証の腰痛は外傷による組織の損傷や気温・湿度といった外部環境から受ける邪気により起こります。これらの症状には邪気を取り除き、患部周囲の経絡の通りを良くして気・血の流れをスムーズにする治療を行っていきます。