⑳ 東洋医学から診る「高血圧」(1)虚証
2017.05.11
カテゴリ:はり・きゅう(東洋医学)
⑳ 東洋医学から診る「高血圧」(1)虚証
高血圧は別名「サイレント・キラー」と呼ばれています。40代以上の男性の7割が高血圧と言われており、目立った自覚症状が無いまま静かに進行し、動脈硬化を起こし心筋梗塞や脳梗塞の原因にもなる恐ろしい病気です。
はり・きゅう治療(東洋医学)では高血圧も「虚と実」の見方で原因分析と治療を行います。虚証の高血圧は過労や加齢、慢性病により 気(エネルギー)が不足して起こる高血圧です。気が不足して血液の流れが悪くなって動脈硬化を起こしたり、全身の水分量が減って体内で生じた熱を冷ますことができずに血圧が上昇するのです。「腎」が弱っていて動悸・息切れ・疲労感・腰痛や耳鳴り・めまいを伴うことも多いので、こうした症状を和らげながら「腎」を補い、全身の抵抗力を高めて血圧を安定させる治療を行います。