㉓ 病気の原因 - 内因(1)-
2017.06.13
カテゴリ:はり・きゅう(東洋医学)
㉓ 病気の原因 - 内因(1)-
感情の変化が病気の原因になるのが内因です。人には喜・怒・思・悲・憂・恐・驚の7つの感情がありますが、その感情が強過ぎたり、長期間続いたりすると、気・血・水のバランスを乱して臓腑を傷めてしまいます。具体的には
◎喜び過ぎると気が緩み、「心」を傷めて集中力低下や不眠・不安などで精神を乱す
◎怒り過ぎると気が上がり、「肝」を傷めて頭痛・めまい・動悸・脳卒中の原因になる
◎考え過ぎると気が停滞し、「脾」を傷めて腹痛・食欲不振など消化器官を損なう
◎悲しみ、憂い過ぎると気が消えて、「肺」を傷めて咳・息切れ・胸苦しさが起こる
◎恐れ過ぎると気が下がり、「腎」を傷めて失禁や白髪の増加などが起こる
◎驚きすぎると気が乱れ、「腎」を傷めて精神不安・不眠・急速な老化が起こる
という症状がみられたりします。次回はこれらの症状の特徴や対処法を紹介します。