㉘ 病気の原因 - 不内外因 -
2017.08.03
カテゴリ:はり・きゅう(東洋医学)
㉘ 病気の原因 - 不内外因 -
内因でも外因でもない病気の原因のことです。以下のようなものがあります。
・飲食失節:食生活の乱れが病気の原因になります。小食は気・血・水の不足から抵抗力を低下させ、過食は臓腑(脾・胃)に負担をかけ気・血の流れが滞り消化不良を起こします。また、偏食も臓腑に負担をかけて陰陽のバランスを崩すので消化不良や便秘・下痢の原因となります。
・労逸: 労働の節度(働き過ぎ・休み過ぎ)が病気の原因になるものです。仕事や遊びでの過労や悩み過ぎによる精神的疲労、過度の性生活などは気・血を消耗させて身体を弱らせ、休み過ぎの怠惰な生活は気・血を滞らせるために食欲不振や精神的不調を起こします。
鍼灸治療は患者さまの感情の動きや環境の影響だけでなく、日常生活にも注意を払いながら、総合的に不具合の原因を特定して適切な治療を行っているのです。