55 梅雨の養生法(1)
2018.06.11
カテゴリ:はり・きゅう(東洋医学)
55 梅雨の養生法(1)
ジメジメと蒸し暑い梅雨、体調を崩す人が増えています。こうした状況を東洋医学では「湿気(湿邪)が身体に入って頭重感・倦怠感・むくみや関節の痛み等を引き起こし、胃腸にも余分な水分が増えるので食欲低下・消化不良や下痢になる」と解釈します。
余分な水分は、本来なら汗や尿、あるいは無意識のうちに皮膚や吐く息から蒸発・発散されて外に出されます。しかし、体調を崩した時や湿気の多い梅雨時は湿邪をうまく身体から出せず、身体の中に溜まってこうした症状を引き起こすのです。そこで今回は湿邪を身体から追い出して梅雨時を元気に暮らす方法を2回にわたって紹介していきます。
(1)身体を動かす
湿邪は停滞する性質があり、動かないとどんどん溜まってしまいます。身体を動かして軽く汗をかき、余分な水分を外に出すようにします。雨の日でも室内でラジオ体操やストレッチなどの簡単な体操で身体を動かすようにしてください。