58 夏の冷え性対策(2)
2018.07.22
カテゴリ:はり・きゅう(東洋医学)
58 夏の冷え性対策(2)
前回挙げた冷え症の原因別の症状や対策を紹介していきます。
(1)気(陽気)の不足
身体を暖める陽気が不足して起こる冷え症です。お風呂で暖まってもすぐに
冷えてしまったり、手足の強い冷え・腰痛・腰やお腹の冷え・むくみ・頻尿
も出やすくなります。過度な冷房や冷たい飲み物で身体を冷やさないように注意し、身体を暖めて冷えを取り除く食材である生姜・ねぎ・にら・唐辛子やエビ・うなぎ・牛肉・羊肉などを積極的に摂るようにしてください。
(2)「 脾胃 」の働きの低下
東洋医学の脾と胃は消化器系統の主たる臓器で、食べ物から栄養を吸収して身体を暖める「気」や「血」を作ります。脾胃の働きが弱ると冷えに加えて食欲不振・下痢・全身の疲労感などの症状も出やすくなります。冷房や冷たい物の摂り過ぎ、食事の不摂生で脾胃に負担をかけないように気をつけ、胃腸を暖めるみょうが・ねぎ・生姜・しそ・胡椒やほうじ茶を摂ってください。